人材派遣の面接で聞かれる大学で学んだことの意味は?

大学で学んだことが仕事に活かされるかを見極めたいからです


人材派遣の面接において「大学で学んだこと」について質問をする意味は、応募者が何を学び、何を得てきたのか、そしてそれが仕事に活かされるものであるかを見極めたいからです。また人材派遣の面接官は、応募者の人柄や人間性を知りたいとも考えています。

勉強が本業である学生の間にどれだけ学ぼうとしたか、どれくらい真剣に取り込んだのかを見ることで、社会人になってからの仕事に向き合う姿勢が推測できるのです。そのため人材派遣の面接では、大学で学んだことを具体的に話し、それをどう仕事に活かせるかアピールするようにしましょう。

ただし大学で学んだことと志望職種が異なる場合は、注意が必要です。この場合は「どうして学んだことを活かせる職種にしなかったのか?」と聞かれることがあるので、面接官を納得させられるような答えを用意しておいてください。

学んだことを話す内容は企業とマッチしているものにしましょう

大学で学んだことといっても授業・専攻・ゼミなど色々あり、どれを話したらいいか分からない人もいるでしょう。人材派遣の面接で話す内容は、特別なことやスゴイことでなくても構いません。

大切なのは企業とマッチしているかどうかなので、内容を決めかねている場合は、学んだことを1つ1つ書き出すところから始めてください。その中で応募する企業の職種や、学んだことがその企業で活かせそうものを選んでいきます。

例えば大学で心理学を学んでいたとしたら、カウンセラーなど専門的な職種はもちろん、営業職などコミュニケーションが必要とされる一般職でも活かせることができるでしょう。このように学んだことと職種が直接関係なくても、接点を見つけられる場合があるので自己分析をしながら掘り下げていくことが大切といえます。

また人材派遣の面接では、その企業が求める人物像と合っているかどうかも見ているので、面接を受ける前に企業のホームページなどから調べておくとよいでしょう。

結論から話すようにしましょう


人材派遣の面接において「大学で学んだこと」を話す時は、結論から話すようにしてください。なぜなら理由やエピソードから話し始めると、面接官に何が言いたいのか伝わりにくく興味を持ってもらえないからです。

例えば「私は子供の頃から偏食気味で……」といきなりエピソードから話し始めると、何の話かよく分かりませんが、「私は食育に興味があり栄養学について学びました」と切り出すことで、内容がより伝わりやすくなります。話す順番をまとめると、以下の通りです。

1.何を学んだか
2.具体的なエピソード
3.その成果
4.学んだことで何を得たか
5.入社後、それをどう活かすか

結論とエピソードを話したら、次は成果について説明しましょう。研究の結果や発表したことなど、何でも構いません。

そこから得たものと、得たことが入社後にどう活かせるか話すことができれば、説得力のある答えになるでしょう。ただし話す長さは1分程度、長くても3分以内にしてください。

ダラダラ続く話は面接官が飽きてしまう恐れがあります。

大学で学んだことと違う職種を受ける場合は、その理由も必要です

大学で学んだことと、応募する企業の職種が全く違う場合は「なぜ、学んだことを活かせる職種にしなかったのか」という答えも用意しておく必要があります。人材派遣の面接官は自社にとってメリットになる人材を探しているので、企業の職種と全く違うものを学んできた応募者に疑問を抱くからです。

質問に対する答え方として、以下のものが挙げられます。

・その分野に向いていないことが分かった
・アルバイトを通じてこちらの職種に興味を持った
・実際に働いている人と話して面白そうだった

大学で学んだことと違う職種で働きたいと考えるには、それなりの理由があったはずです。そこを上手く説明することができれば、人材派遣の面接官を納得させることができるでしょう。

しかし大学で学んだこととあまりにも違う職種を選ぶと、入社できたとしても知識や経験の面で苦労することが考えられます。そのため自分に合った企業を選び直すことも、大切な1つといえるでしょう。

(まとめ)人材派遣の面接で聞かれる大学で学んだことの意味は?

1.大学で学んだことが仕事に活かされるかを見極めたいからです
人材派遣の面接において大学で学んだことを聞かれる意味は、仕事に活かされるかを見極めたいからです。そのため質問の答えは具体的な内容にし、仕事に活かせることをアピールしましょう。

学んだことと職種が違う場合は、その理由も考えておくとベターです。

2.学んだことを話す内容は企業とマッチしているものにしましょう
大学で学んだことを話す内容は、企業とマッチしているものにしましょう。内容が決められないときは、学んだことを書き出すことで見つけられる場合があります。

企業が求める人物像と合っているかどうかも重要なポイントなので、事前調査しておきましょう。

3.結論から話すようにしましょう
人材派遣の面接において「大学で学んだこと」を話す時は、結論から話しましょう。そうすることで、面接官の興味を引くことができます。

また話す長さは1分程度、長くても3分以内にまとめることが大切です。

4.大学で学んだことと違う職種を受ける場合は、その理由も必要です
大学で学んでことと、応募する企業の職種が違う場合は、なぜその企業を選んだのか説明する必要があります。人材派遣の面接官が納得できるような答えを用意しておきましょう。

著者情報

著者情報プロフィール:水沢 和樹
企業人事コンサルタントとして活躍中。元ゲームプログラマーという異色の経歴を持つ。プログラミングの世界で長時間労働を経験し、労働者により幸せに働いて欲しいという願いからコンサルタントの道へ。