人材派遣の面接での5段階評価とは何ですか?

5段階評価は応募者を評価する基準です


人材派遣の面接を受けると、面接官が書類を見ながら、ペンを走らせている場面に遭遇するでしょう。これは評価シートなどと呼ばれており、応募者を面接時に、5段階や気になったポイントなどを記入し、評価しています。

5段階評価では、AからEや0から100点などのように、5つに区分して、応募者を評価します。5段階で区分できるので、より応募者を評価しやすく、希望に近い人材を採用できる方法と言えるでしょう。

面接を終えて、最終的には、総合点の高い人物を採用することとなるので、必然的にポイントの高い人物を採用します。言い換えれば、5段階評価は資格試験のような、テストに近い採用方法ともなってます。

それぞれの項目は細かく設定されているので、志望動機を考えるなど画一的な対策でなく、総合的に面接対策をしないとなりません。

評価する項目はさまざまです

5段階評価は、その人物を5段階で評価する物ではありません。自己PRや志望動機などのようにそれぞれの項目を5段階で評価し、総合点を算出します。

つまりは、大学入試のように国語や数学などで最終的に総合点を出すように、面接ながらも試験に似ている方法です。総合点の高い人物を、最終的にその人材派遣会社は採用します。

この5段階評価を使って評価する項目はいくつもあります。まずはやはり業務に関係する内容であり、自己PRや志望動機、長所短所、入社後にやりたいことや仕事で重視する事など、いくつもあります。

このような業務に関係すること以外にも、あなたの態度も評価されます。入室時の様子から退室時の様子まで、すべてを見られるのです。

入室して座るまでのマナー、面接を受けているときのマナー、態度や声の大きさ、そして退室時の部屋を出て行くまでのマナーです。ある意味堅苦しい面接とはなりますが、履歴書などでわからない部分を面接で見ていき、より5段階で具体的に評価できる方法と言えるでしょう。

基礎を押さえれば評価はよくなります


5段階評価を使って面接を行う人材派遣会社の対策としても、普通の面接の対策をそれほど変わりはありません。志望動機は可能な限り具体的にして、その企業で何をしたいか答えます。

自己PRは、志望する会社に合わせるようにして、自分が優れているとアピールするとともに、企業で活かせることを織り交ぜます。この2つは、必ず聞かれる内容なので、対策をしておきましょう。

話すときは数字を混ぜられるなら、数字を使い話すと、より具体的な内容になります。また短所を述べるときは、改善して良くなったということも話しましょう。

これら企業に合わせて考えますが、やはりそれにはある程度企業研究は必要です。どのような職種の企業であり、どんな人材をほしがっているのか調べましょう。

こうして求める人材が分かれば、それに合わせて面接対策を行っていきます。どのような項目を5段階評価で評価するかは応募者は知る術はないですが、どのような人材を欲しい会社かわかれば、評価項目もある程度予想できるでしょう。

マナー対策は必要です

面接では当たり前ですが、あなたのマナーは見られます。それは話し方や面接官に対する態度、身だしなみなどであり、これらも基本として対策をしておきましょう。

基本となる身だしなみは、面接を受けるなら、アパレル系以外だと、スーツを身につけるのが無難です。入室時は、ドアの開け方、着席の仕方などを守り、退室時の立ち方やドアの閉め方なども見られます。

そしてマナーとして重要なのが、面接が始まってからの、面接官の話を聞く態度と、あなたが話す態度です。

面接官が話しているときは、相手の方を見て、しっかりと話を聞きます。髪や鼻を触る・書類を見る・スマホを確認する・明後日の方向を見る・落ち着きなくするなどは、行ってはいけません。

相手が話しているときは、わかったという意思表示に、相づちを打ちましょう。はいわかりました、などと答えるとよりよいです。

面接官に話すときは、顔を見てはっきりと大きな声を出すようにします。目を見るのが苦手な人は、ネクタイ近くを見ても構いません。

(まとめ)人材派遣の面接での5段階評価とは何ですか?

1.5段階評価は応募者を評価する基準です
面接での5段階評価は、応募者を5段階の区切りに分けて、それぞれの項目を評価する方法です。

総合点により最終的に採用するか判断するので、面接を受ける方は、総合的に対策しないとなりません。

2.評価する項目はさまざまです
面接での5段階評価は、入室から退室までのすべてを見られ、評価されます。

自己PRや志望動機はもちろん、入退室や面接時の態度、声の大きさなど、マナー面も見て評価されます。

3.基礎を押さえれば評価はよくなります
面接で自己PRや志望動機は、必ず聞かれるので、5段階評価を使う面接でも、対策して考えましょう。

内容としては出来るだけ具体的に考え、数字を織り交ぜられれば、より具体的な内容になります。

4.マナー対策は必要です
面接では、どのような場合でもマナーも見られます。

それは入室時から退室時までのあなたの動作を見ていき、面接中に話を聞く態度や、話す態度もマナーとして確認します。

著者情報

著者情報プロフィール:水沢 和樹
企業人事コンサルタントとして活躍中。元ゲームプログラマーという異色の経歴を持つ。プログラミングの世界で長時間労働を経験し、労働者により幸せに働いて欲しいという願いからコンサルタントの道へ。